●椎間板ヘルニアについて

●椎間板ヘルニアとは脊椎に起こる神経痛

椎間板ヘルニアとは背骨、いわゆる脊椎で発症する「神経痛」を指します。 背骨が歪み、脊椎が固定してしまう事によって、腰を曲げるたびに腰には大きな負担が掛かる事になります。 ある程度の無理は腰の周りの筋肉が踏ん張るので持ちこたえる事ができますが、腰にかかる負担は徐々に 腰周辺に疲労を蓄積させ、筋肉の機能不全を引き起こすのです。そして、機能が十分に発揮されていない 腰に、重い荷物を持つ等の過負荷が掛かる事によって、腰椎の「椎間板」という組織が破裂し、後ろに飛び出します。 その飛び出した先にあるのが、「脊髄」と呼ばれる脊椎に沿って走っている太い神経の束なのです。 飛び出した椎間板は脊髄の神経の束に触れ、「神経痛」がビリビリと走るわけです。 これが椎間板ヘルニアの基本的な仕組みです。ちなみに、椎間板ヘルニアを 知るにあたって「脊椎」「脊髄」「椎間板」は重要な言葉なのでしっかり覚えておいてください。

●椎間板ヘルニアの解説

●これだけはしっかり覚えよう!

椎間板ヘルニアの仕組みをしっかり理解する上で必ず覚えておく必要がある キーワードです。これだけはしっかり覚えておきましょう。

●脊椎

いわゆる背骨の事。24対の堆骨と椎間板から成る。横から見ると微妙にS字を描いているのが特徴。 「脊椎」「胸椎」「腰椎」「骨盤」に分かれている。

●堆骨

脊椎を構成する小さな骨組織で24対存在する。身体にかかる負荷を受け止める大黒柱としての存在であり、 椎間板と共に身体で最も負担がかかる場所であると言える。

●椎間板

堆骨と堆骨の間に挟まっているクッション材。堆骨同士が直接繋がっていると到底、衝撃は受け止めきれず、 また骨組織が削れ、体には激痛が走ってしまう。その為、堆骨と堆骨の間にこの椎間板が挟まり、衝撃を 緩和し、各堆骨に負担を分散させている。椎間板の構造は饅頭のような構造で、外側には薄い皮「繊維輪軟骨」 があり、内側には「髄核」というクッション材になるアンコ状の組織がある。

●脊髄

脊椎に沿って走っている神経の束。人間の身体は脳からこの脊髄の神経根を通って体の各地へと電気信号を 送っている。その為、脊髄の神経根はとても太い。

●ヘルニア

ヘルニアとは「本来あるべき場所にない状態」を指す。椎間板ヘルニアの 場合だと椎間板が飛び出した状態を指す。つまり、「繊維輪軟骨」を破り「髄核」が飛び出してしまっている 状態の事である。

●椎間板ヘルニアはこうして起こる

●椎間板ヘルニアの仕組み

椎間板ヘルニアを簡単に説明をすると

「椎間板内の髄核が脊椎後方に飛び出し、脊椎を走る脊髄神経根に接触、神経痛が発症する」

となります。

つまり、普段は脊椎の中にある「堆骨」「椎間板」は背骨にかかる負担を吸収し、分散させる事で 我々の運動を支えてくれています。しかし、何かしらの理由でその「衝撃分散能力」が機能不全を 起こし、ごく一部の「堆骨」と「椎間板」にだけ衝撃吸収の役割が限定されてしまう事がそもそもの 始まりです。

●次第に限界を迎える「堆骨」と「椎間板」

ですが、それでも暫くは脊椎は機能を続けます。とはいえ、通常の何倍もの負荷が一部の 「堆骨」「椎間板」にかかるわけですから疲労が回復するのも待てず、疲労は蓄積されていくばかりです。 徐々に負担の増えた「堆骨」と「椎間板」は悲鳴を上げだします。

●限界を迎えたときに「椎間板ヘルニア」へ

そして、何かしらのきっかけを受けて、椎間板の中にある髄核が「パンッ」と外皮である繊維輪軟骨を 突き破り、脊椎後方へと突出してしまうのです。この突出した状態こそが「椎間板ヘルニア」 であり、正に「椎間板がヘルニアを起こしてしまった状態」なのです。そして、飛び出した髄核は脊髄の 神経根に多少なりと接触してしまい、神経痛が起こります。

これが、椎間板ヘルニアの起こる仕組みです。

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